Designers Interview

AKAHORI
MASAYA

DESIGNER

美大、高校講師、カリフォルニア在住、マサイ族村で結婚式
様々な経歴を経て2013年独立

2004年 AppleStore主催映像コンテスト 優勝
2011年 London Art Gallery OPEN補助
2015年 コールドプレストジュースショップOPEN
2016年 市主催 Art Event 出展


PORTFOLIO

http://100pamphlet.jp/designer/68/

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--よろしくお願いいたします
取材者:それではまず、経歴を聞かせてください。
元々どういう経歴でデザイナーになられたのですか?

赤堀:美大を卒業して、最初の就職先は高校教師でした。美術の。
毎日が違う日常で、決して退屈はしなかったです。
でも奴らの夢に向かう、危うくも美しいほどのヤングマン精神が、それと同じくらい刺激をくれるんです。
だから一年で辞めて渡米してました。当時は生徒よりも英語しゃべれなかったのに(笑)

取材者:よく行きましたねー!
その精神、真のロッカー!(笑)

赤堀:当時アメリカの大学周辺に貼ってあるポスターやチラシなどよく見てました。うまくないのに何この統一感!?みたいな。びっしり同じトーン&マナーで並んでいるそれを見た時、表現のダイレクトさを感じました。

取材者:確かに海外のサイトとかはよく見ますけど、そういうデザイン多いですよね。
味気ないなあ、でも使いやすい、っていう。

で、そこからデザインに目覚めた?

赤堀:帰国してすぐ就職しましたが、自分のデザインが底辺だと感じ、相当努力しましたね。全員抜いてやる!くらいの気持ちで。
いつも周りの誰かが、置かれている環境が刺激をくれていました。

取材者:今もそういう熱、赤堀さんからビシビシ感じますよ。
さっき美大っておっしゃいましたが、そもそもデザインとはどういう出会い方をしたんですか?

赤堀:よくある「デザイナーズあるある」なのでしょうけど、小学校の頃「絵がうまいね〜」と言われて、それが長年続いて、挙句の果てには賞を取ると、周りに「そんなことないよ〜」と言い続けて来たことが、子供なりに自信となった瞬間、「あ、ぼくこれスキ!」になる。「好きこそ物の上手なれ」じゃないですけど、やっぱり根底にはその体験がでかい。
でも尊敬したり、こうなりたいっていうデザイナーはいないです。それきっかけもないですし、詳しくもないですし(笑)

取材者:なんだろう、そういう直球な生き方、好きだな。
そこからは、さっき言われたようにがむしゃらに努力して、ここまで来たわけですか。

めっちゃきつかった仕事とかあります?

赤堀:ゼロベースからの企画、制作へのアウトプット。
地元観光のお仕事で、歴史系でした。日本人は「洋モノ(海外にありそうなデザイン)」を取り入れると「かっこいい」が最初に来ますが、「日本モノ・歴史モノ」というと逆に敬遠しがち。
親近感がありすぎるんですかね。それを「かっこいい」にすることがきつかったというか、大変でした。
とはいえ、結構直感で絵を頭の中に描いて、それを市や保存協会にプレゼンして「これで行こう」となった時は嬉しかったです。

取材者:もう少し、その「日本モノ・歴史モノ」を「かっこいい」にした方法聞かせてもらえませんか?
私がぱっと思いつくのは、書道かな。
いわゆるきれいな字ってありますよね、ペン字講座とかで。
でも、そういうのじゃなくて、同じ漢字でも、デザインにしちゃう書家とかいるじゃないですか、誰だったか名前忘れちゃいましたけど。あれ見て、漢字スゲー!って鳥肌が立ったことありましたもん。
そういうことじゃなくて?

赤堀:そういうことです。面白過ぎますよね。でも古来の伝統や技術をリスペクトしているから、それを自身の経験でクリエイティブに仕上げられる。
ピカソでいうと「青の時代」から「キュビズム」に移行する感じですか。写実的に描くことが大前提ではないのかもしれませんね。
だから歴史あるものを如何に「荘厳」な雰囲気にするかに加え、それにフザケ過ぎない「遊び」を含めました。
届かせたいターゲットにもよるかと思いますが、今回は若い女性がメインでしたので、ちゃんとした遊びを入れ込んであげました。
とはいえ地盤が大事で、協会やお上の了承もきっちりプレゼンで提案しましたもん。

取材者:デザイン制作によって成功した実績を教えてください。

赤堀:ブランディング構築をきちんとしてあげて、ネットでバズりを小発生させ、TV取材などメディアも注目させたこと。
質問をディスるわけじゃないですが、デザインだけじゃ成功しないですよ。全部巻き込まなきゃ。

取材者:そうですね・・・。安易な質問でした。すみません!(笑)
でもその話もっと聞きたいですよ!
どうやってバズらせたんですか?話せる範囲で良いので聞きたいなあー。

赤堀:キギョウヒミツですが、ヒントを出せばやはりマーケティングって重要だと思います。
ちゃんとしたマーケッターのいる中、いちデザイナーが手の出せる範囲は微量ではありますが、これをやるかやらないかでは全然違う結果が生まれますね。
静岡県民(赤堀氏は静岡県民)は子供の頃から緑茶を飲んで、ミカンを富士山観ながら食べてるので「見据える」チカラがつくのではと勝手に思ってます 笑
話がそれるかもしれませんが、小学生の頃ボーイスカウトに入っていて、モットーが「そなえよつねに」だったんです。
百合のロゴの下にさらっとひらがなで書いてあって。今への教訓にもなりますが、備えることは対象は何かって言ったら「未来」なんです。
重複しますが地盤を知ること、想像すること、要は固めることです。

取材者:面白かった仕事を教えてください。

赤堀:打合せで焼肉屋さんに入った時に「本日肉を切らしてまして..」と言われ
「じゃ何がありますか?」と聞くと「肉以外ならあります」と言われました。
考えさせられますよね。笑点かと思いました。

取材者:笑 … 笑
ふざけてます?

あ、十年以上前かな、「牛丼屋に行って肉抜きを頼んだらどうなるか」っていうブログ記事に爆笑したのを思い出した!

赤堀:で、肉抜きを頼んだら?

取材者:「え!?」って。3回。バイトの子。
「ん、ですから肉抜きで」って。
で、ついに店長が出てきて、
「ホントに良いんですか?それで?」

って、ちょ、話それてますから!

えーとですね;、「100人のデザイナー」を使っていてよかったことがあれば教えてください。

赤堀:地方にいようが、田舎にいようが、鼻くそほじってようが、誰にも遠慮ぜず、堂々と都会のデザイナーさんと横に並べさせていただき、良クライアントさんの仕事ができますよね。
これってありがたいですよ。とっても。ダメだった時も、OKがでたデザインを見れて、反省もできますもん。
100人並んでるんですよ!プロフェッショナルが!シビれますね。

取材者:赤堀さん、反省するんですね。
いや、失礼しました。
もうなんか話しててなんでもかんでも勢いですみたいに私の中でイメージ膨らんじゃったもんだから(笑)。

赤堀:まあだいぶ勢いですけど、吸収できるものがあれば走りながら勉強してます。
マラソンの給水。

取材者:いいデザインやパンフレットを作るコツがあれば教えてください。

赤堀:普通で何でもないことをロマンチックに表現できれば最高ですよね。

取材者:あなたのデザイナーとしての信念を教えてください。

赤堀:Better than Nothing